ホワイトニングしてみました
こんにちは、syu です。
みなさん、歯のホワイトニングってしたことありますか?
結構前になるんですが、自分で体験してみたのでその感想を書いてみたいと思います。
そもそもホワイトニングの仕組みとは
ホワイトニングのメカニズムは2つにわかれます。
①着色を分解して文字通り漂白する。
②歯の表面構造を変化させて白っぽく見せる。
①について。
ホワイトニングに用いられる薬剤は主に過酸化水素(オフィスホワイトニング)あるいは過酸化尿素(ホームホワイトニング)です。
オフィスホワイトニングとは歯科医院で施術するもので、高濃度の過酸化水素を用います。短時間で白くなるメリットがありますが、薬剤の取り扱いに注意が必要なため自宅ではできません。
一方ホームホワイトニングとは薬剤を自宅に持ち帰り、カスタムメイドのマウスピースを用いて行うものです。毎日数時間行う必要があります。
これらは、化学分解されてフリーラジカルという活性成分を生成し、そのフリーラジカルが歯の表面のエナメル質に浸透し、内部の色素(有機質)を分解することでホワイトニングが達成されます。(化学は苦手なので不適切な表現があればご容赦ください😓)
一方、②については、
ホワイトニングの薬剤により、エナメル質の構造を変化させます。
具体的には、エナメル質はエナメル小柱という微細な柱状の構造からなるのですが、本来それらは角があるのですが、それを丸めてしまうことで光の乱反射を招き、結果的にマスキング効果により白く見える、というものです。
わかりやすくいうと、表面をすりガラス状にして内部の色を透過させにくくする、
ということ。
エナメル質の内側には象牙質と呼ばれる構造がありますが、象牙質はその名の通り象牙色、淡い黄色のような色をしています。
歯が黄色っぽく見えるのは(着色等を除けば)、象牙質の色がエナメル質を透過して見えているから、なんですね。
なので、エナメル質をすりガラス状にして透けないようにしてしまおう、ということ。
副作用は?
主な副作用としては知覚過敏が挙げられます。
一般的に一時的なものなので、そんなに心配いりませんし、適切な処置を行うことでかなり抑制されます。
あとは、歯に亀裂がはいっていたり虫歯があったりするとしない方がよいです。
しみや痛みの原因になり得ます。
また、副作用というのとは少し違いますが、施術直後に色の強いもの、たとえばカレーとかワインとか、醤油やソースとか、を摂取すると色素沈着の元になりますので注意が必要です。
ずっと白さが続くのか?
残念ながら生活していく中で徐々にまた色素沈着してきたり、再石灰化によりすりガラス状のものが以前の状態に戻ったりすることで、色が後戻りしてきます。
だいたい数ヶ月から1年程度で気になってくる方が多いようです。
これを防ぐ為には、だいたい3〜6ヶ月程度で再度ホワイトニングをすることが勧められます。
これにより白さを維持することができ、これを『タッチアップ』と呼びます。
実際にやってみて
では実際に僕がしてみたときの色の変化を見ていきましょう。
ちなみに今回使用したのはオパールエッセンスという薬剤。
採用している薬剤は歯科医院により異なりますが、これじゃないとだめというのはありません。
【術前】左下のシェードガイドはA2という色です。
簡単にいうと白い順にA1→A2→A3です。
【ホワイトニング開始1週間】
全体的にハレーションしてしまっているのでわかりにくいですが、
シェードガイドは同じくA2です。これと比べるとすでに若干白くなっているのがわかります。
【ホワイトニング開始2週間(終了)】
シェードガイドは向かって左がA1、右がA2です。
A1と同じかそれよりやや白いくらいになっているのがわかります。
前後だけを並べると
【before】
【after】
どうでしょうか。
個人差があるので、もっと劇的に白くなる方もいらっしゃいますし、薬を使用する時間や期間にもよります。
知覚過敏は、ホワイトニングをしている期間は多少ありました。
普通の食事は何ともないですが、冷たい水はたしかに少ししみていました。
対策という訳ではないですが普段からシュミテクト(SENSODYNE。前回ブログ参照。
歯科医師syuが勧める歯磨き粉の条件 - 若手歯科医師の家族で留学奮闘記)を使用していたのはよかったかもしれません。
ホワイトニングをやめると知覚過敏はわりとすぐなくなった気がします。いまは何ともありません。
それ以上に気を使ったのが色の強いものを食べない、飲まないということ。
とくに毎日コーヒーを飲んでいたため、それをやめるのが大変でした。気を抜くとつい飲んでしまいそうで。。。
以上、ホワイトニングの説明と体験談でした。
皆さんも、興味があればぜひ試してみてください。
では、また。