NBDE受験当日の様子について《一部修正ずみ》
こんにちは,syuです.
今回は実際にNBDEを受験した上で感じたことや,当日の実際の感じがどんなだったかを書いていきたいと思います.
今後受験を考えている先生に少しでも参考になれば幸いです.
ちなみに今回も長いです💧
まず,NBDEにはPart1とPart2があるのは以前書いた通りです.
今回はPart1を受験してきました.
ちなみに夏以降1と2が統合されてI(Integrated)NBDEになります.7月末までアメリカの歯学部を出ていない人は5月まで(2020.04.20修正)はPart1が受験可能で,そこまでに受かればPart2は2022年7月(たしか)まで受験可能です.
それ以降はINBDEを受験する必要があります.基本コンセプトは変わらないはずですが,新しい形式になると過去問がありませんので,可能ならそれまでにPart1を受かっておくと良いかと思います.
受験までの流れのおさらい
まず受験するまでですが,申し込み方法は以前書いた通りADAのIDを取得した上でADAホームページから申し込み可能です.日本のように年に1回の試験ではなく,基本的に通年受験可能で,自分で希望の受験地と受験日を選びます.
受験地はアメリカ国内である必要があります.ハワイとグアムも含まれるので,最も近くで受験できるのはグアムになります.
私は病院見学を兼ねてその地域にある試験会場を選択しました.
受験票は存在せず,申し込み確認メールが来た後は何もありません.
この辺はTOEFLの受験をイメージして貰えば良いと思います.
同じプロメトリック社が取り扱っていますので.
メールの中に,申し込みの名前と一致しているIDを2種類持参するように指示されています.
通常日本から受験する場合はパスポートとクレジットカードになることが多いのではないかと思います.
申し込み時の名前は当然アルファベット記載ですので,パスポートやクレジットカードの自署欄が漢字だとダメなんじゃないかと心配しましたが全く問題ありませんでした.
実際の受験会場と雰囲気はTOEFLやGREの受験をイメージしてもらえると大体まちがいないかと思います.
NBDEもパソコン上での試験であり,一つの大部屋に一台ずつ仕切られたパソコンがたくさんあり各自別々の試験を受けています.
なのでいろんなタイミングで人の出入りがありますが気にする必要はありません.
当日の流れ
ここからは当日の流れを説明します.
私が受験したのはニューヨーク州でしたので,場所が変われば多少変わることもあるかもしれませんが基本的には同じだと思います.
当日は試験時間最長約8時間(!)の長丁場なので,肩こり頭痛等起こしやすい方は特に,あらかじめ鎮痛薬等飲んでおくことをお勧めします.
私は肩こりからの頭痛が起きやすいので鎮痛薬と栄養ドリンクを朝と昼休憩に摂取しました.
試験自体は8時開始予定ですが,最低でも30分前には到着することをお勧めします.
私は7時10分ごろ着いて早すぎるかと思ったのですが,なんと既に何人かいてしかも順次試験開始可能な状態になっており,7時半には開始できました.
アメリカ人の朝は早いです.
到着するとまず名前を告げてID2つを提示します.
すると向こうで登録者のリストがありチェックしてくれます.
その後しばらくすると中待合的なところに呼ばれて,注意事項の説明および指紋採取,ボディーチェックがあります.
メガネは外して机の上で裏表チェック,ポケットも全て裏返して何も入っていないことをチェック,シャツとズポンのすそをあげてチェック,最後に金属探知機みたいなので全身チェックです.
アクセサリーは結婚指輪以外NGです.
当然全て英語で説明されます.
私は半分くらい聞き取れず雰囲気で理解しましたが,とくに問題ありません.
それらが終わると,メモ紙とペンを2本渡されてパソコンの前に移動します.
試験は歯牙解剖,全身解剖,生化学/生理学,細菌学/病理学の4分野が入り乱れた形で100問x4セクションの計400問です.
まず100問終わると最大15分の休憩(好きな時に休憩を終えて良い)を挟んでさらに100問.
ここまでで3時間半(210分).
その後最大30分(だったと思う)の休憩を挟んで同様に100問,休憩,100問の3時間半.
最後に15分ほどアンケートがあります.
休憩中には飲食可能です.
日本でTOEFLやGREを受けた時は,ロッカーは開けられないから飲食物はあらかじめロッカーの上に置いておくように言われていたのですが,今回はなんとロッカー開けて良いとのことでした.
本当に良いのか不安で思わず聞き返して確認し,実際に開けて中に入れていた服を取り出しましたが何も言われませんでした.
試験自体は当然過去問が一番難易度的に近く,やはり解いておくことは必須だと感じました.
問題形式は通常の一問一答形式のものと,testletといって症例が提示されてそれに関する問題が何問か続くものがあります.
一つの症例に対して解剖学的な側面の問題や生化学的な問題などが組み込まれていて,よく考えられているなと思いました.
のこり100問くらいになってくると頭がぼーっとしてきて大変でした.
時間的には単純計算で1問1分以上あることと,得意分野では当然回答が早くなることもあり,結構時間が余りました.
なので回答スピードはそれほど心配しなくて良いと思います.
ちなみに,First Aidという参考書にも書いてあったのですが,わからない問題は時間をかけず,直感で最初にマークした選択肢からずらさない方が良いと思います.
無意識に頭が判断して選んだ解答であり,正解の可能性が高いです.
実際,これまでの試験人生で変更した後の選択肢が正解だったことの方が圧倒的に少ないです...
全て終わるとメモ紙とペンを持って外に出ます.
そうすると簡単な説明を受けて(なんと言われたかあまり聞き取れませんでしたがスルーしました)終了です.
私は7時半くらいにスタートして終了したのは13時半くらいでしたので,実質かかった時間は6時間くらい.
結果が出るのには3〜4週間ほどかかるらしく,発表はADAのホームページ上で行われるようです.
...ふう.
思い出して書いてみるだけで疲労感が(汗).
かなりタフな試験なので,できればしっかり準備して望まれることをお勧めします.
勉強的な意味でも体調管理や鎮痛薬等の観点からも.
あ,ちなみに落ちると3ヶ月後に受けられますが,受験料は外国人だと7万円くらいかかった気がします(涙).
それでは,また.