若手歯科医師の家族で留学奮闘記

一般歯科医師が,卒後8年目から家族でのアメリカ留学を目指すブログです.

NBDE2 むずかしいという話

アメリカの歯科医師国家試験にNBDEがあり、もともとPart1と Part2がありますが、いまから受け始める人はそれらが統合されたINBDEを受ける必要があります。

 

ざっくり言うとPart1は基礎、Part2は臨床+薬理+理工というイメージです。

 

そうすると、とくに日本の歯学部を卒業して時間が経っている場合、Part1は難しくてPart2は普段臨床してるから簡単だろうというイメージをもたれるようです。実際そのように何人かの先生に言われました。

 

私も勉強を始める前はそう思っていましたが、実際に始めてみるとその思いは覆され、Part2の難しいこと難しいこと。

 

何がむずかしいかというと、口腔外科や麻酔科にもともといた先生なら違うかもしれませんが、その経験がない私からすると、普段使わない薬が山のように出てきて何回見ても覚えられない(実際に自分で使っていないから)、腫瘍病変、粘膜病変や鎮静など、GPでは扱わないことが多い内容もふんだんに盛り込まれている、など、結局基礎の時と同じように新しく覚えないといけないことが山のようにありました。さらに日本では扱うことのないアマルガムの特徴や扱い方、アメリカにおける倫理観、治療費と治療方針の兼ね合いなど、数え上げればキリがありません。

 

例えば

focal osteoporosis

chloralhydrate

rongeur

lisinopril

など、

聞いたことがあるでしょうか?私は全く聞いたことがありませんでした。

 

さらに、Part1は1日の試験でしたがPart2は2日間にわたって試験が行われます。

つまり分量、試験範囲もPart1よりも広いと言うこと。

 

そのようななか、前回同様の作戦で勉強を始めました。

つまり対策用アプリ、参考書、過去問の三本柱です。

syu-aya.hatenablog.com

 

過去問に関しては公式のものは説明があるものとないものがあります。

SNSで自分が受けた時の問題を思い出してシェアしてくれているすごい人たちがいますが、これは回答が公式のものではなく間違っている可能性が結構あるので注意してみる必要があります。

 

つまり何が言いたいかというと、Part2もINBDEの臨床科目も、臨床だからといって甘く見ていると大変な思いをする可能性があるということです。日本での臨床は必ずしもアメリカの歯学部教育とは同じではないところが多くあると感じました。良い意味でも悪い意味でも。

 

ですので、これから勉強する人は油断せずしっかり対策の時間を確保されることをお勧めします。

ではでは。